【2125コラム】ものかたり vol.10「マイ印籠」
マイ印籠
水戸黄門のクライマックス、格さんが懐から出す印籠。
黒く光る漆塗りのボディに、金泥による三つ葉葵の紋。
ただならぬ存在感に、子どもながらクラっとしたことを憶えています。
しばらくして、その用途が常備薬などの携行品入れであることを知り、
いつか自分も、という夢が膨らみました。
そんな夢を持ち続けて数十年。ついに手に入れました、マイ印籠。
角館 伝四郎の菓子入れです。民芸店で手に入れた、インドの布製の巾着があつらえたようにピッタリ!
この袋のおかげで、傷をつけずに持ち運ぶことができるし、なによりも携行していることに喜びを感じられます。
艶やかな無地皮の表情は、水戸黄門の印籠に引けを取らない美しさ。
茶筒よりも頻繁に触れるので、手沢もみるみる現れるかも?なんて期待しています。
印籠のように常備薬ではないけれど、自分にとっては日々を健やかに過ごすための大切な薬。
菓子入れは蓋を返せば、容器のようになるので、友人や打ち合わせのお相手と一緒に楽しむことも。
おやつをすすめつつ、実は自慢が目的だったり。
今日のおやつは、最近お気に入りのインドのお菓子チッキ。
空になったら、内側をクロスで拭けば清潔に保てます。
暑くなる前までは、個包装のチョコレートをいれても。
さて、明日は何を入れて出かけようかな。
