【2125コラム】ものかたり vol.1「時代をつける」
時代をつける
店主が10年以上愛用した『角館 伝四郎/輪筒3色 茶筒 さくら』の経年変化の様子を見たスタッフの実家の母が、
自分も手沢による艶を楽しみたいと暮らしに迎え入れました。
毎日お茶を飲むので、手沢も早めにあらわれるかな?と期待しています。
茶筒を手に嬉しそうな様子を見ながら、ふと寺田寅彦の『夏目漱石先生の追憶』の一節を思い出しました。
漱石は愛用の象牙のブックナイフに時代をつけるため、しょっちゅう頬や鼻へこすりつけて顔の脂を浸透させていたので、鼈甲色になっていたそう。
茶筒にはできませんが、少しずつ手沢の変化する様子を定期的にご報告できたらと思っています。
寺田寅彦の『夏目漱石先生の追憶』は青空文庫でも公開されているので、ご興味のある方は検索してみてください🔍
https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2472_9315.html
■角館 伝四郎/かくのだて でんしろう
秋田県角館で19851年創業の藤木伝四郎商店が展開する樺細工のブランド。
山桜の樹皮を用いた、日本の伝統工芸品である樺細工の工法を受け継ぎながら、現代の暮らしに取り入れやすい機能と用途を持たせることで、200年以上の歴史をもつ伝統を守りながら、さらなる次代への伝承を試みています。


